The John Butler Trio @ クラブ・クアトロ
もしもジョン・バトラーにインタビューする機会があったら、握力計を持っていく。11弦ギターでのビブラートのかけかたを見ただけで、半端じゃない握力の持ち主だという気がする。それと三味線をプレゼントしたい。きっとバックをとっぱらってピックアップを取り付けて使ってくれるだろう。そんなことを考えたりした昨日のライブは、とんでもなく素晴らしかった。

ジョン・バトラーはアコギを中心に使っているけど、エフェクター使いまくりで、「アコギはこうあるべし」的な常識に捉われないことで独自のサウンドを生んでいるんだと思う。それはバンド全体にもあてはまり、アコギにダブルベースなんて編成だけを見ると、もっと落ち着いた音を聴かせそうな感じなんだけど、実際にはめちゃめちゃグルーヴ感あるし。ロックも長い歴史の中で、それなりに様式ができあがり、意識的にそれに反発する場合でも結局は型にはまってしまう場合が多い。でもこのバンドは本当にそういうものから自由で、ライブを見ると「オーガニック系ジャム・バンド」とかいうレッテルが全く意味がないというか、そんな言葉では収まりきらない、「ジョン・バトラー・トリオはジョン・バトラー・トリオ」としか言いようのない強力な個性に溢れていた。高い演奏力と、我が道を行く強い意志がとてつもなくポジティブなパワーを生み出していて、会場の皆を笑顔にさせていた。あんなに会場中が幸福な笑顔でいっぱいのライブってはじめてだ。「安心」とか「ゆほびか」などの健康雑誌に「ジョン・バトラー・トリオのライブを見て肩こり、腰痛が治った」とか、「ジョン・バトラー・トリオのライブを3回見たら鬱が治った」なんて記事が載っても驚かないぞと思ったぐらい。

この日のハイライトはギター1本のインスト・ナンバーの"Ocean"で、繊細さとジョンならではの豪快さが同居した、圧倒的なプレイで約10分の大曲を全く飽きさせない。ギター好きならこの一曲だけでも元を取った、いや、それ以上の価値があったと思ったはず。しかし、彼のいい所は決してギターマニアだけを満足させるようなものではなく、「ジョン・バトラー男前やし」というノリで来た女の子たちをも、このような曲でも惹きつけて離さないこと。理由はあの熱さ、なのかなあ。それはベース・ソロ、ドラム・ソロでも同じで、単にテクニカルなだけではなく、楽しませること、盛り上げることを心得まくってるから、ソロの時にありがちな「早く終われよ」というように気持ちが芽生える隙もなかったし。

あと笑ったのが、ジョンはアコギでも相当ラウドな音を聴かせるんだけど、1曲だけエレキを使った時の豪快なことうるさいこと。あの力強さ、音の太さは並のハードロック系ギタリストでも出せないと思う。ギターがうるさすぎてボーカルが全然聞こえへんし。外人のおねいさんが「歌ってるのが聞こえないよ」と訴えていたけど、あれは確かにバランス悪かったね。

まあこんなことをグタグタ書いてもなかなか伝わらないと思うんで、興味のある方は下記のYoutubeリンクを見て下さい。

John Butler Guitar Lessons
ギタリストとしてのジョン・バトラーの魅力を一番てっとりばやく感じてもらえるのはこれかな。

John Butler Trio - Ocean (Live at Federation Square)
上にも書いた曲。この曲だけでもいいから、もう一度見たい・・・

Shannon Birchall Double Bass Solo
昨日はまるでアニメの効果音みたいな、もっと面白い音だった。

John Butler Trio - Treat Yo Mama (Live at Wave Aid)
スライドもイカス

John Butler Trio - Message in a bottle
ポリスのカバーですよ。そういえばドラムの人のハイハットやシンバル系のプレイがスチュワート・コープランドっぽいところがあった。顔が長いところも似てたし。
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by kingdow | 2008-04-06 19:12 | ・音楽
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