「飛鳥時代に目撃された謎の飛行物体」「京都で突然姿を消し、江戸浅草に落ちてきた男」「信長や秀吉も認めた超能力者・果心虚居士」「大量の砂利が降ってきた越後の村」「坊主が住む奇怪なかまど」 - 過去、日本で目撃された異常な出来事は超常現象か、はたまた宇宙人のしわざなのか?土蜘蛛伝説や酒呑童子伝説の真実とは?歴史上確かな記録として残る怪奇事件を集大成。(裏表紙より)
読み始めてずぐ、「これは失敗だったか?」と思った。だって、何かと言えば「宇宙人の飛来をものがたる・・」とか「家康に宇宙人がコンタクトをとろうとしたのかもしれない」というフレーズがばんばん出てくるんだから。でも辛抱して読んでみると、かなり面白い本だった。
「古事記」や「日本書紀」をはじめ、「耳袋」や馬琴の「兎園小説」など、歴史書や随筆等に記された、奇妙な話のオンパレード。知ってるつもりの話でももっと奥が深かったり、出典がどれかわかったり。河童って使役用に作られて捨てられた藁人間が変身したものなんて、知ってました? 小説家や漫画家だったらネタ本として必携ですよこれ。