『時の地図』、どんどん予想外、しかも自分好みではない方向に進むし、しゃしゃりでてくる語り手は超うっとうしいし、どうもノリが合わないし。投げ出したいのを我慢しながら読み進めるとこれが! まいりました。いつかキングでこんな作品を誰か書いてくれないかと思いますが、今のところは
こんな映画がせいぜいなのか、まだまだですね。そういえばウエルズって読んだことないなと、青空文庫で探して『透明人間』、短っ!
待望の『ホーンズ』、さすがあの人の息子とニヤニヤしてしまう変な発想は最高だし、次々にムードが変わるのも面白いんだけど・・・ぐだぐだしすぎ、強い物語でグイグイ行けないのはお父ちゃんがやり尽くしてしまったせい? 大変なのは誰よりも本人が自覚したうえでの同じ道なはずなので、次に期待です。それより小学館さん、もっとしっかり校正してくれないと。
『阪急電車』で感動し、もっと有川浩読もうと思ったことも例によってすっかり忘れていて、ああそういえば的な低いテンションで手にした『海の底』にブッ飛ばされました。まさかのモンスター・パニック! 状況設定とキャラクター造形が抜群で、これがデビュー3作目とかありえない! 読後しきりにクーンツのことを考えた、クーンツさん、負けてまっせと。
続いて『図書館戦争』へ。あれっ、またこのパターン?みたいなところもあるし、設定は最高だけど物語自体はこちらもまさかのドタバタ・ラブコメですか? マンガやTVドラマならともかく、小説でこれはキツイです。勢いで本編4冊まとめ買いしたのは失敗かと、がっかりしながらとりあえず1作目読了し、2作目を読んでいると目からなんか汁が。たたでさえキャラ造り上手いのに、シリーズでじっくり描かれるからそれでやられてしまったようで。なんだかんだてやっぱり面白いけど、もう少しドタバタ度合いが低ければねえ。
4月はふっちぎりで『海の底』が一番かなと思っていたら、『いるの いないの』はさらにすごい!! 京極氏容赦なさすぎ。リズムといい、雰囲気といい、文章と絵の合いぐあいがとんでもない。子供にこんなの読ませたら一生のトラウマになりますよ。
2012年 4月の時点で読んだ/買った本は
小説30冊
マンガ10冊
雑誌6冊
写真集1冊
絵本1冊
でした。
有川 浩 / 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011-04-23)
有川 浩 / 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011-04-23)
京極 夏彦 / 岩崎書店 (2012-01-28)
下山 弘 / 新潮社 (1996-09)
荒山 徹 / 講談社 (2007-10-23)
有川 浩 / 角川グループパブリッシング (2009-04-25)
佐原 ミズ / 小学館 (2012-04-12)
ジョー・ヒル / 小学館 (2012-04-06)
H.G. ウエルズ / 岩波書店 (1992-06-16)
フェリクス J.パルマ / 早川書房 (2010-10-08)
フェリクス J.パルマ / 早川書房 (2010-10-08)