風間賢二 筑摩書房 1996年発行
「スティーヴン・キング伝」「メイン州探訪記」「キング作品の世界」の三部構成。
なんといっても「スティーヴン・キング伝」がスゴイ!「誰にそんなこと聞いてん」とか「どこでそんなこと調べてん」と思わずツッコミを入れたくなるような詳細さ。インタビューからの引用や作品の粗筋、作品誕生のヒントになったエピソードなども織り込む手際のよさ。現時点でのキング評伝の決定版といえる充実した内容で、キングにつてい知りたいと思ったら迷わずこれを読むことをお勧めする。
「キング作品の世界」では、ポストモダンなホラー作家としてのキング論を展開。キングの作品について「新しいアイディアがなにもない」などとアホなことをぬかす奴にはぜひこれを読んで欲しい。