ティム・アンダーウッド/チャック・ミラー編 風間賢二 監訳 リブロポート 1993年発行
1979年から85年にかけてのインタビュー集“BARE BONES”の全訳プラス風間賢二氏によるキング小伝「アメリカン・ブギーマンの誕生」。
キング本人の発言がまとめて読めるのは、いまのところ日本ではこの本だけ。(といっても残念ながら既に絶版ですが・・・。)風間氏によれば「キングのインタビュー集は(マニアを除けば)本書があれば、それで充分」とのこと。
ただ、27本ものインタビューの寄せ集めのため、同じような質問が多いのが難点。独創性のない質問に読んでいてしだいに飽きてくるが、聞かれる本人はさぞウンザリしていることだろう。
この本は作りがちょっと凝っていて、カバーは外して広げればポスターになり、背表紙の反対側(*)にはイラストがあって、前から見ればハロウィーンカボチャ、後ろからは頭蓋骨に見えるようになっている。
〔画像は
こちら〕
(*)正式には「前小口」と呼ぶらしい。この部分に絵を描く技法は18世紀のイギリスで開発されたそう。書棚に並べた状態では絵が見えないのをいいことに、あぶな絵が用いられることもあったとか。人間(男)って、いつの時代も・・・。