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タグ:梨木香歩 ( 11 ) タグの人気記事
ピスタチオ / 梨木香歩
一年の最初に読む本は少し特別なものをということで、積んでおいた梨木さんの新作を選んだ。合理的でないものについて、だけどオカルトにならないように。スピリチュアル、というのともまた少し違うのかなと。書いている時に後ろから覗きこまれているような感覚って実際にあるんだろうな、永井豪もそんなこと言ってたし。エッセイにも書いていたような想いがやや唐突に現れて、それらをきれいに収束させようとする意志もないようで。というか物語に整合性を求めるのが無粋なのでは。一読で全てが腑に落ちるわけではなく、また最初からそういうものでもない感じ。特にブログなんかやってると「解釈しなければならない」みたいな思いに捉われてしまうけど、そんなことではあかんなあとも。意味がわからなくても流れに身を任せて、その時々の感情/気分を楽しむ。理解できないものは否定する、なんてもったいない。しばらくしたらまた読もう。

ピスタチオ
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by kingdow | 2011-01-07 07:38 | 読書日記
梨木香歩の新刊
歯痛に悩む植物園の園丁がある日、巣穴に落ちると、そこは異界だった。前世は犬だった歯科医の家内、ナマズ神主、愛嬌のあるカエル小僧、漢籍を教える儒者、そしてアイルランドの治水神と大気都比売神……。人と動物が楽しく語りあい、植物が繁茂し、過去と現在が入り交じった世界で、私はゆっくり記憶を掘り起こしてゆく。怪しくものびやかな21世紀の異界譚。
梨木香歩の新刊が出ます! タイトルは『f植物園の巣穴』で、5月7日発売!もう書店に並んでるかな? 明日買いに行こう。

f植物園の巣穴
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by kingdow | 2009-05-05 19:26 | 雑記
梨木香歩インタビュー
今月号のダ・ヴィンチに梨木香歩のインタビューが載ってます。映画「西の魔女」の公開に合わせてってことなんでしょうが、なんといってもデビューに関するエピソードがあれです。私はこれについて、「考える人」のエッセイで知ったんですが、梨木香歩を世に出したことも河合先生の功績のひとつと言えるのでは。詳しいことは読んでください。

他にも編集者から今後の予定なども。エッセイもいいけど、そろそろ書き下ろしおねがいします。朗読会なんてやってるんですか、関西でもぜひ。

それから、映画「ぐるりのこと」のタイトルについて怒ってます。監督は許可を得たと言ってるそうだけど、梨木さんは聞いてないそうで。なんでそんなウソ吐くのかなあ。

映画「西の魔女」、どうなんだろう。近所のシネコンではやらないので、DVD待ちになると思われますが・・・・

ダ・ヴィンチ 2008年 07月号 [雑誌]
ダ・ヴィンチ 2008年 07月号 [雑誌]
考える人 2008年 02月号 [雑誌]
考える人 2008年 02月号 [雑誌]
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by kingdow | 2008-06-22 09:39 | ・梨木香歩
村田エフェンディ滞土録文庫化
こちらもご存知でしょうが、梨木香歩の『村田エフェンディ滞土録』も文庫化されました。

曇りのない村田くんの眼を通して見た、約100年前のトルコの様子、下宿先での各国の人々とのユーモアに溢れた交流を楽しむうちに、文化とは、神とは、国家とはといった大きな問題までも考えさせられる傑作。特に狂言回しの鸚鵡の使い方の巧みさは筆舌に尽くし難し。

いつも梨木さんの作品が文庫化された時には書いてるような気もしますが、これがたったの500円で読めるなんて素晴らしすぎです。姉妹編の『家守綺譚』とあわせても880円ですから。

尚、今回はおまけの短編はありません。構成が完璧な作品だけに仕方ないでしょう。代わりに茂木健一郎のわかったようなわからんような解説つき。あんまりうれしくないか・・・。

村田エフェンディ滞土録
梨木 香歩
4043853017

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by kingdow | 2007-06-05 12:36 | 読書日記
水辺にて 梨木香歩
「出来事が人を選ぶ」-そう思えてならないことがある。本書の中の水辺で遭難(?)しかけたエピソードなどは、水底に死者の世界がある小説を書く著者にあまりにもふさわし過ぎで。もちろん特定の趣味、嗜好をもつ人がそれに沿った行動をするからということなのかもしれないけれど、それだけでは済まされないような気がする。

作家が最もよく受ける質問は「どこから/どうやってアイデアを得るのか?」というものらしいけど、本書を読めばその答えがわかる。「そこには書かれるべき「物語」があったのだ」「土地全体が、物語を渇望していた」(P30)「物語のにおいがするのだ」(P67)そう、作家は受信するのだ。辺境の土地から、スペースデブリから、孤独なクジラから、ダム湖に沈んだ村から。そうして受信したものを、自分の言葉としてふくらませ、表現できる人が「作家」と呼ばれるようになるのだろう。

その人の志向性によって、引き寄せられる出来事も変わってくるということなのか。「お笑い」の志向性を強く持っている人が、普通の人以上に面白い出来事に遭遇するように。

本書の中では「物語のにおい」お嗅ぎつけてから、それが発展する過程を垣間見せてくれる。もちろんそこからちゃんとした作品となるまでには、「地球を数十週するほどの隔たり」があるのだろうけれど。

彼女の書くものは、エッセイですらも物語の予感に満ち満ちている理由がようやく納得できた。受信しすぎなんだ。でもそれは遭難未遂事件のように、時として生命さえももっていかれる危険性を孕んでいるようで。凡人でよかったと胸をなでおろしたり。

そんな彼女だから、澄みもすれば澱みもする、豊饒でありつつ「無」を感じさせる、そして「世界一面白いお話」を知っている水辺に惹かれるのも当然だという気がする。だからってカヤックというのは結構以外でしたが・・・・

また、受信だけではなく、自分が何かを発信していて、それが周囲の何か(たとえばネス湖)に反射する相互のリフレクションもまた物語が生まれる理由、世界各地に天の羽衣、アザラシの皮のような共通性をもった物語が生まれた理由でもあるのだということが「集合無意識」なんて無粋な言葉を持ち出さずともすっと胸に入ってくる。

前のエッセイ、「ぐるりのこと」のあまりにも真摯なせいで重苦しく感じられた雰囲気とは一転、カヤックで遊ぶ喜びや、それを通じての自然の(特に植物)描写も多く、なんとも風通しが良くて心地よい。

できるものなら彼女の家にお邪魔して、「物語つきの石」のお話を聞かせてもらいたいものだと心から思う。

水辺にて―on the water/off the water
梨木 香歩
4480814825


追記 Rokoさんのところで知りましたが、こちらにインタビューが。「(自然の造形に)物語性を感じとる質かもしれません。自然の中にあると、そこに自分の内的な世界が鏡のように映る、そういうことを感じ取っていたこともあるかもしれません。」・・・・いいですねぇ。
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by kingdow | 2007-04-07 06:17 | 読書日記
この庭に 黒いミンクの話 / 梨木香歩 須藤由希子
しんしんと雪の降る小屋に私はひきこもっていた。そんなある日少女に出会う。「この庭に、ミンクがいる気がしてしょうがないの」本当にミンクがいるのだろうか? もう一つの「ミケルの庭」の物語。(論理社HPより)
ちゃんと帯にも書いてあるのに、最後まで気がつきませんでした。そうこれは、『からくりからくさ』のマーガレットの娘、文庫版『りかさん』に収録の短編「ミケルの庭」で、熱性痙攣を起こして皆をあわてさせた、あのミケルちゃん再登場の物語。

またしても高熱を出して寝込んだミケルが見た夢なのか、未来の自分に「黒いミンク」を介して合いに行くファンタジーなのか。どちらにしても分量が少なすぎ、もっとミケルのことが知りたい、もっと読みたいという不満が募る。それと同時に、もしかしたら将来ミケルを主人公とした作品が書かれるのではという予感/期待も。yom yomの『家守』でもそうだけど、一冊の本として完結した後でも、梨木香歩の中では物語は続いているのではと感じられるから。

もっともこの作品の魅力は、他の作品との関連という縛りを知らずに、単独の作品として読める人のほうが強く味わうことができるのではないかとも思う。あまりにも内容にぴったりな須藤由希子による鉛筆画が素晴らしく、他の彼女の絵本と同様、画家を起用する目の確かさがここにも。

この庭に―黒いミンクの話
梨木 香歩
4652077939

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by kingdow | 2007-01-09 05:24 | ・梨木香歩
二冊購入
アマゾンをちょっと覗いていたら、梨木香歩の新刊を二冊発見、さっそく購入しました。正月休にゆっくり楽しめれば良いのですが・・・

水辺にて―on the water/off the water
梨木 香歩
4480814825


この庭に―黒いミンクの話
梨木 香歩
4652077939

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by kingdow | 2006-12-27 12:37 | ・梨木香歩
yom yomに家守奇譚が
前のエントリーでも紹介したyom yomで・・・・綿貫征四郎が帰ってきた! 梨木香歩の小説が載るのは知っていたけど、まさか「家守」とは。もう、『暗黒の塔』の遅れも許すぞ新潮社。

こうしてちょこちょこ書いてくれて、そのうち1冊にまとまれば嬉しい、というか、梨木さんが作家活動を続ける限りずっと書きつづけて欲しいもんだと思ったりもします。

梨木香歩以外にも豪華執筆陣(ヴォネガットの短編まで読める!)で、本好きには相当楽しめる1冊。お得です。

ただ、カバーがかけられない大きさなので、おっさんがあの赤い、パンダの絵の表紙の雑誌を持ち歩くのはちょっと照れますが。
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by kingdow | 2006-12-08 07:53 | ・梨木香歩
ヘクソカズラとイヌフグリ
君、ヘクソカズラというのを知っているか。花は可憐で、鼈甲色の風情のある実をつけるのだがね、つぶしたときに臭気があるというのでそういう名前が付いたのだ。しかし、名前というのは此方の便利のためにあるのであって、ヘクソカズラ自身は屁とも思ってないだろうよ。
『家守綺譚』の中のここを読んで、興味を惹かれたのでちょっと調べてみた。

ヘクソカズラ
ヘクソカズラの誘惑

万葉のころからクソカズラと呼ばれていて、その上にご丁寧に屁がついたのか。漢字で書けば屁糞葛・・・。もう少し園芸的価値が高ければ、花屋がこじゃれた名前を付けてくれただろうに。

別のページにイヌフグリも出てきて、これも名前しか知らなかったので調べてみた。

イヌフグリ
イヌフグリ

何故犬の〇〇なのか? 猫のほうが近いような気もするけど。

どちらも名前に似合わず可憐な花を咲かせる植物のようで。ヘクソカズラは「臭い」と書いてあるところと、「ちょっと青臭いだけ」と書いてあるところがあって、実際にはどっちなのか興味津々。野山に出かけるには絶好の季節。ヘクソカズラを探して臭いを嗅いでみるのも風流(酔狂?)かも。
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by kingdow | 2006-10-13 07:59 | ・梨木香歩
『家守綺譚』文庫化
梨木香歩の『家守綺譚』が文庫化されました。またまたおまけ付き―綿貫征四郎の随筆「烏 苺記」を巻末に収録―でたったの380円(税込み)。

牛丼並盛りと同じ値段、缶コーヒー3日分より20円高いだけ。これは買うしかないでしょう。単行本には劣るけど表紙も良いし。

以前にも紹介したほのぼの文庫さんの梨木香歩著『家守綺譚』の植物アルバムを見ながら、秋の夜長にこの名作をじっくり楽しむことにしましょう。

家守綺譚
梨木 香歩
4101253374

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by kingdow | 2006-10-04 07:41 | ・梨木香歩



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