実は彼らのCDはベストとライブしか持っていなかったので、これは前から欲しいと思っていた。以前中古屋で見かけたときは手持ちがなく(汗)、翌日万札握りしめて行ったら売り切れ。また別の日、別の店で見かけるも、飲み会の前で荷物になるので見送り。アマゾンで新品が1万円切ったら買おうと「ほしい物リスト」に入れてそのまま忘れて、ある日ふと見てみたら、なんとマーケットプレイスで新品が7千円! で、ようやく手に入れました。
箱買いの最大のメリットは、「このアルバムはちょっとアレだけど、まあいい曲もあるし」的な鷹揚な気分で聴けること。とはいえさすがZEP、多少の出来不出来はあるものの、全体にものすごいハイレベルでの話だし、なにより全てのアルバムが違うカラーを持っていることが素晴らしい。
これを買って強く感じたのは、ジョン・ポール・ジョーンズの存在感の大きさ。地味な印象を持っていたけど、他のメンバーと全く互角ですやん。普通のバンドって、メインのメンバー以外は入れ替え可能、このメンツでなければというのは滅多にないものだけど、彼らほど各自が強烈な個性を持ちつつ、力関係のバランスが取れていて、バンドとしての一体感があり、このメンバーでなければ出せない音を持っている ― そんなバンド、他には存在しないでしょう。ボンゾ亡きあと、活動を続けなかったこと、なんと賢明な判断だったと改めて思う。
とにかく安価で全部揃えたいという人にはこのComplete Studio Recordingsを、やっぱりジャケットにもこだわるというなら
Definitive Collection Mini LPを、リッチな人には
デフィニティヴ・ボックスセットを、それぞれの嗜好や予算に合わせてBOXが選べるのもZEPならでは。Led Zeppelinは箱買いに限りますよ、奥さん。
Complete Studio Recordings