個々の作品としては良いものが少なかったわけではないけど、決定的な決め手に欠けた一年。なんか停滞感みたいなものが。面白いものを自分が聴いてないだけかもしれないけど。そんな中で昨年のお気に入りは
New Amerykah/Erykah Badu
昨年の一番はやっぱりこれかな。姉さん文句なしにカッコイイっす。遅れていたこれの続きが、ようやく来月あたりに出るとか出ないとか。楽しみ。
CHINESE DEMOCRACY/GUNS N' ROSES
文句ならいくらでも連ねることができるけど、褒めるところは少ない・・・・にもかかわらず、繰り返し何度も何度も聴いてしまう。聞いた回数なら昨年どころかこの5年ぐらいでも断トツ。過剰で醜悪でさえあるのに、やはり愛してしまう。この複雑さこそが最大の魅力かも。アクセル氏のバンドであることに対するこだわりは、当然ライブも意識してのことなはず。ツアーやれ。
Black Ice/AC/DC
自分達に期待されていることを正しく認識して、期待を少し上回るものを提供する、なかなかできることではございません。ちょっとあっさりしすぎかなとも思うけど。来日しろ。
All Hope Is Gone/Slipknot
手数の多いドラムとパーカッション×2で常にドンドコなのが最初はウザイけど、慣れるとそれが気持ちいい。ライブ行けばよかったな、
手作りのマスクかぶって(笑) こうして見ると昨年はハード・ロック系の当たり年だったような。
ROCKFERRY/Duffy
19/Adel
前にも書いたけど、何故イギリスからこんなに素晴らしい新人女性アーティストが続々と登場するのか? この両者もそうだけど、音楽的なスタイルよりも、彼女たち自身の個性(アーティストとしてのみならず人間としても)がしっかり確立されている感じで、形から入るのが伝統のようだったあの国のこととは思えない。それに比べてアメリカは、なんとかペリー程度とは情けない。
Live in Gdansk/David Gilmour
以前
Rokoさんにお勧めいただいた彼のソロを初めて聞いてみたら・・・・最高ですやん! なにが最高って、とにかくギターの音ですよ。心地よすぎ。くそー、DVD付きのほうを買えばよかった。
Seventh Tree/Goldfrapp
妻は80年代っぽいと言うけれど、80年代にはこれほどアコースティックとエレクトリックが自然に溶け合った音は無かった。それこそ80年代といえば「形から入る」全盛時代だったし。邪魔にならず、何度聞いても飽きない。
The Renaissance/Q-Tip
本当に久々のソロ2作目。今流行りのヒップホップとは全然違うし、あんまり若いもんにはウケなさそうだけど、ポップで親しみやすく、しかも深い感じ。レコーディングならではの「息継ぎなしラップ」も楽しい。
808s & Heartbreak/Kanye West
最高。大笑い。もはやヒップホップでもR&Bでもない。ティアース・フォー・フィアーズの替え歌なんかもあるのだ!やっぱり最終的に目指すのは、そのジャンルのスターではなく、奇しくも昨年揃って50歳になった3人、マドンナ、マイケル・ジャクソン、プリンスのような「ポップ・スター」なのかとも思うものの、黒人音楽しか聴かない人には白すぎると拒否されそうだし、白人音楽しか聴かないひとにとってはまだ黒すぎるんじゃないか。でもその中途半端な感じが、実はものすごく好き。キングネタもあるので、それもそのうち。
オマケ
取り寄せ中でまだ家には届いてないけど、去年のベストアルバムジャケットはこれ↓