私、というか我が家にとっては、2007年はマンガとアニメに明け暮れた一年でした。これは娘の熱狂的なはまりっぷりに引きずられたのが原因とはいえ、父母ともにもともと好きだからえらいことに。たぶんコミックスはこれまでの人生で最も沢山読んだと思われます。「ブリーチ」なんて古本屋でちびちび買っていたのが最新刊まで追い付いてしまったし・・・
歩いていける程度の近所に古本屋があることだけでも大変だったのに、レンタルビデオ屋でコミックのレンタルが始まったことで拍車がかかってしまいますた。私は子供の頃からヒネていたので、少年ジャンプ的な世界には背を向けていたようなところがありました。だからこそ数年前から読んでいる「ワンピース」をはじめ、「ブリーチ」や「ナルト」などでおもいっきり「夢と友情と冒険(だっけ?)」の世界に浸るのが新鮮だったりするわけで。でも週刊のジャンプを買うのだけは止めようと家族で話し合っております。(因みに私が子供の頃に買っていたのは「少年キング」でした。つくづくキングに縁のある人生だなあ)
この正月休みにも、時間が無くて読めなかった「チェーザレ」や「陰陽師」を読もうと思っているので、2008年も同じような感じになりそうですが、できれば「マンガ表現の最前線」みたいな部分にも手をのばしてみたいなと思ったりしています。
アニメではなんといっても「電脳コイル」が最高でした。噂は聞くけどまだ見た事が無いという方は、1月1日の午後5時~6時30分、NHK教育テレビで放送される特番を見てから、毎週土曜午後6時30分からの再放送をぜひ。特に12話「ダイチ、発毛す」はSF好き必見ですよ。
もちろんマンガ/アニメだけでなく、普通に本も読み、音楽も聞きましたということで、2007年の個人的ベストは、小説はシャーリー・ジャクスンの『ずっとお城で暮らしてる』、CDはM.I.A.の"Kala"というところです。音楽を聴きはじめて既に30年を超える自分に、「なんじゃこれ、こんなの今まで聞いたこと無いわ!」と新鮮な感動を与えてくれたM.I.A.ちゃんには、感謝とともにこれからも正体不明でいつづけて欲しいなどと勝手な期待をしたりなんかして。邦楽ベストシングルはYUIの「CHE.R.RY」ですね、断然。
このブログはとりあえず「読書系」のつもりなんですが、今年はあまり読んだ本の感想を書けませんでした。一番の原因はアホなくせにええかっこしようとすることにある(素のままに書いたら「めっちゃおもしろかったで~」「あのキャラ萌え~」「なんかもうひとつやな」程度で終わってしまう)のはわかっているのですが、今年はなんとなくブログを書き続けることや、自分にとってのブログの意味という部分で「曲がり角」みたいなものを感じていたのも事実です。そういえばスラドでも
ブログは死にゆく技術か?なんて記事がありましたねえ。
私にとって今年最大の出来事は父親の死、でした。これについてはいろいろありますが、一番思ったのは、自分が、あるいは家族が死んだらどうするかということを、日ごろから話し合っておく必要があるということです。私は人間死んだらそれっきりだと思っているので、葬儀も墓も位牌も必要ないのですが、それだと「世間」と軋轢を生む可能性があるので、残された家族にとって一番都合がいいように、負担のないようにしてくれたらいいと話しています。絶対に避けられない運命である死を想いつつ、それに対して何らかの心構えや準備をしつつ生きる・・・このあたりはあまりつっこむと宗教チックになりそうですが、ともかく具体的なものとして、老後だけではなく死についても考える必要はあるのではないでしょうか。
最後になりましたが、ブログを通じで私の金魚鉢のように狭い世界/視野を広げてくださった皆様、本当にありがとうございました。それでは皆様よいお年をお迎えください。
PS sakanapoさんの
キング・テーマパークおもしろすぎ! 時間があればネタにしたかったのですが・・・