サンキャー、と言おう。
何に? 全てに。特にサイ・キング(何度も何度も疑って本当にゴメンナサイ)と、この時代に私を生んでくれた父と母に。そして、「塔」までたどり着けなかった全ての人たちに、「別の世界」では最後まで読めることを心から祈りたい。他には何も言うことは無い。
ダーク・タワー (7〔下〕)スティーヴン・キング
やっぱりこのシリーズで一番の問題点は、キング自身が登場することだとろう。それについてはキングもあとがきで書いているし、風間賢二氏の解説でも大きく扱われているけれど、我々読者は、どちらについてもあまり気にする必要は無い - 自分が好きなように解釈すべきだと思う。まだ評価が定まっていなくて、何にも影響されず、自分自身で自由に解釈できることが同時代の作品を読むひとつの醍醐味なのだから。
私としてはやっぱりあれは「言い訳」だと思うし、キングが登場するところはシリーズ全体を通じて一番盛り下がるんで、あの試みを評価する気は全く無い。むしろ多くの人は「ストロング・スタイル」のキングを愛するからこそ憤り、シラケるのだと思うのですが、どう?