REMなのよ、実は。
U2がいるじゃないかとか、レディオヘッドやコールド・プレイはどうなのよとかいろいろご意見はあるでしょうが、自分にとってはREMは「最後のロックバンド」なのだ。彼らのコンサートが見れたら、もうロックのコンサートへ行くのは打ち止めにしてもいい、と思ってしまうぐらいの存在なのだ。前回の来日は東京だけという肩透かしをくらって、待つこと10年。ついにその日が来た。
なんやマイケル・スタイプのプリスみたいなメイクは!/照明デザイン、クール過ぎ/まるで現場監督みたいな、ギターより安全帽が似合いそうなピーターのかき鳴らす音が、なんであんなにかっこいいのか。惚れた。遠くてはっきりとは分からんかったけど、The Outsiders でのEボウとか、Electron Blue の変な音とかもう・・・/始まるまではやれあの曲が聞きたいとかいろいろ思っていたのに、数曲終わった時点で、もう何でもいい、たとえ今日演奏される曲が全部知らない曲でもいいと思っていた/Strange Currencies ・・・泣いた/拡声器・・・燃えた/二階席の前から2列目だったので、立ったら恐かった。高すぎるぞ、クランキューブの2階/下の客席を見下ろすと、ずーつとエア・ギターしているサラリーマンがいた/Losing My Religion で本編終了。結構ベタというか親切というか。マンドリンがまた・・・/まさかNightswimmingが聞けるとは思わなかった/Man On The Moon があんなにアゲアゲな感じだとは思わなかった/当分はマイケルの真似をして娘に迷惑がられることだろう。
で、終わっての感想は、REMはなんと真っ当なバンドなんだろうということ。言いたいことがあって、それを曲にし、アルバムやステージで伝える。その真っ当さが、周囲が産業化されたような連中ばかりであったためにオルタナティブなものに見えたり、ただ一人荒野を行くような印象を与えたりしただけなのだ。
このライブでも耳に残ったワン・フレーズなり、言葉が全く分からなくても伝わってくる、彼らの真摯さなりをそれぞれが持ち帰ったのではないだろうか。ちなみに私がグサっときたワン・フレーズは"Love will be my strongest weapon"(Final Straw)でした。
REMが活動を続ける限り、もう「ロックなんか終わってる」とか「死んでる」とか言いません。
大阪公演の
セットリスト